続きの話(帽子・革小物コ・モノのコラボ制作・合切袋編)

本日雛祭ですね。まったりと今日は過ごしたいところ。昨日の記述が途中までだったので、今日は軽く制作内容の報告を記述する事にしましょう~

someoriyoshidaさんとのコラボ制作。プランはまだまだ続きますが、先ずは客注文の入ったオリジナル型合切袋のデザイン制作。someoriyoshidaさんはその名のとおり、絹を染め・織をして主に着物や帯を作っている個人作家・吉田美保子さんのブランドです。

作家さんですから、一点で作成すると先ずこちらとしては採算あわないというのも勿論御存知。で、今回は彼女御自身使う分も、ということで2本オーダーで発注いただきました。こういう気遣いが嬉しい限り。私としては、someoriyoshidaの布地のクオリティ・独自性に心惹かれるものがあるので、ちょっと制作やってみたいというのもあって今回はお引き受けしたところもあります。

本来型から作成となるとある程度リピート(量産)が大前提。物つくりしている人ならこういうところは良く分かるのですが、異業種の人からすると「ちょっとした仕事なのに決まりきった事しか出来ないの?」というのの原因は、こういうところにあります。一から考えるのって、恐ろしく「時間的コスト」がかかるのですわ。

今世の中に流通しているデザイン物って実際のところ、かつての仕事をベースにしたバリエーション版、とか職人さんの50年くらいのキャリアに基づく手技を只同然に使って、というものが殆どだと思います。根本から企画して物作って、数万円の商品って・・まともに作るとどうやっても採算合わないんですよ。そこをどうやって解決するのか。皆悩んでます。

私の場合は自分の中の「作品」の枠で作る時はもう、「やりたいかやりたくないか」だけで決めてます。
基本、作ること自体が贅沢ですから。
お金の計算からスタートするものだけやってると、何で作家やってるのか分からんようになる。

貴重な材料使って、限りある時間使って、お客さんに満足して頂ける物ができるか。最後の最後でしょーもないもの作ってしまうと、材料を作っている人に本当に申し訳ない。それなりの責任も感じつつ、自分の役割をこなしているといった感じでしょうか。

さて二本目の合切袋は、合理的に仕事するなら同じ感じで2本作るのでしょうが・・どうも持ち主になる吉田美保子さんのイメージと合わない。彼女自身に何度もお会いした事あるし、積極的にブログなどで情報発信されているのでお召しになってる着物姿も何度か拝見。赤と黒じゃ違うよな。お納めしても、きっとコーディネート困るだろう。

ということで、勝手に自分の中で似合いそうだなという柄あわせでチョイス。

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私の中で、彼女の作品といえば春っぽい感じ。先ず、レモン色。マゼンダ(オペラレッド)。

革はヌメにしたかったが、残念ながらこの型に必要な今現在使えるソフトなタイプの革在庫は無し、で焦茶で。

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生地裏はリネンのメロン色で(写真無いけど)。わりとすっきりとまとまりました。

この合切袋の型、私としてもお気に入り。ラフは妙にマリン風だったのです。

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いろんな色バリエーションで作りたいな。発注希望の方は、是非someoriyoshidaさんに御相談下さい。
イメージで発注いただいても、面白そう。好きな絵描きさんの絵のイメージとか・・いろいろ要望酌めますヨ。

大人の遊びの要素も。
数万円でオリジナルの洒落っ気、しかもかなり実用的。かなりいいじゃ、ありませんか。
お祝い事とかのプレゼントにも手ごろでいいかもね。着物じゃごっついけど、小物だと受け取る方も受け取り易い。

さて、お納めした後に先方から「ビックリした~」と連絡あり(一本目とほぼ同じのが来ると思っておられたらしい)、気に入ったとのことで、一安心したのでした。

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