昨日は前置きだけで終わった、日曜に参加した「丹後もちフェス」で聞いてきた話をやっと記述です。

結論から言いましょう。我が京都も、沖縄での高江の話は遠い海の向こうの話・・と言えない状況になるかもよ。考えたくないが、御高齢の識者が良く言われている「今の日本の状況は第二次世界大戦の前に凄く似ている」状況・・ホンマにそうですわ(涙)。

もちフェスでは、2年前に急遽米軍基地が建設された京丹後市・宇川に実際に住んでいる方を迎えて、今どんな感じに地域がなっているかの状況のお話を伺いました。その後京都市中から稲刈りに参加させていただいたスワロウカフェさん面々が中心になって、その米を臼で突いてもちの振る舞い昼食。なかなか美食でしたよ~~

今の京丹後に何故、米軍基地が出来たのか。

宇川は京都府北端の丁度中心あたり海岸線の位置。名目上は対北朝鮮・中国への戦時抑制の為。です。

でも今基地が出来ている場所は元々は私有地なので、勿論買い取ったわけですよ。国家が。でないと建設できません。
何故地域の方々は売ったのか・・というと、高齢化に悩む地域の問題があるみたい。

元々、夏季は自家消費用の米を棚田でつくり、冬季は伏見や灘に出稼ぎに出て現金を稼ぐというスタイルが地域住民の基本的な生活スタイルだったそう。冬は寒く農業は年に半分しか出来ず、それだけでは生活出来ません。

戦後の一時期、丹後ちりめんとかで景気がよかった時代もつかの間。今高齢者だけになり、子どもたちは都会で暮らし特に大きな産業があるわけで無しで、戻りたくても戻れないという状態。夫婦二人で農業をやっても年180万円ほどの収入にしかならない・・政府も減反政策を進める中、苦労して米作っても一反あたり収益は8000円くらいだけれど、軍用地として提供すれば20万円(30万だったか?)は出る。

となれば、皆なだれをうって売る方向に行くのは自明の理。札束でなんとやら・・というヤツですね。
といってもこの話し、売った人を責める訳にはいかないと思う。地域に若者は居ない、何時まで働き続けられるか分からない、漠然とした老後の不安を抱える中、「もういいか」となるのは普通の心理だと思う。

で、2年前に宇川基地が出来ました、1年前に米軍属の居住地が出来ました、先日福知山の演習場で自衛隊駐屯地で実弾演習を強引に開始しました。という今現在。

基地建設前の説明であった、軍人さんたちはまとまって居住して移動も団体で行動するので、地域に迷惑をかけません。・・という約束は、全く守られていません。

バラバラに民間の借家を利用し、何時基地に出入りしているのかも分からない状況で交通事故多発。報告されているだけで33件。先日、農道脇に駐車してあった軽トラに後ろから軍人さんのレンタカー激突したらしい・・無人だったから良かったけど。

まっすぐ道を運転できない人に、ドライバーライセンス発行してる状況。危なくて仕方ないです。

皆さんは日米地位協定は御存知ですよね?通りがかりに駐留している米軍属の軍人さんに轢き殺されても、追求はおろか全く保障はされませんよ。アメリカ軍が日本国内で行うことは、アンタッチャブル。沖縄でどういうことが起こってきたかは調べればすぐ分かります。

話が違う・・と地域住民は抗議しているが、全く聞き入れられてなくドンドン基地建設は絶賛進行中。

今基地として出来上がって居るのは建設予定の二割ぐらい。周辺ももう予定地としてフェンスで囲まれている状況。
福知山の自衛隊演習場と連携して、二つの地域を挟む地域は今後急速に治安悪化するのではと地元の方は凄い心配しているが、なすすべなし…。

とにかく、このことを知らない人が多すぎる。

京都府知事、基地建設OK出してるんだから。私も含め、了承してる事になってるんだよ〜〜

結局、地域力の低下・高齢化からこの流れが生まれているのではと私は思った。どっから手をつけたらいいのかわからないが、とにかく知らなきゃ始まらん。と思ってここに書いてみたのですが、皆さんは如何考えますか?

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