2/2金曜明倫開催で大盛況!だった更年期あいこ講座の報告をしようと思っていたのですが、それは次にすることにして。昨日、堺町画廊で行われた「たねの日」イベントに参加して来ました。

遅っそいが、やっと(!!)腑に落ちる状態で分かった!この、今現在の危機的状況。
・・・について、是非皆さんと情報を共有したく。

なんやしらん、ずるずると受け入れることになったTPP。最初反対していた民主党が政権取ったら何故かOKして批准しまった後、圧倒的多数の自民政権の元にいろんな法整備、凄い勢いであかん方向に進んでます。

その中でも昨年5~6時間審議・・という、殆どまともな討議もされることも無く決まった「種子法廃止」。最悪です。言っちゃ悪いが、議員の皆さんの殆どが問題の根本がゼンゼン見えてない!のではないのだろうか。モリトモ問題でぐちゃぐちゃ国会の貴重な時間を浪費してる場合じゃないよ・・。

種子法廃止、何がどう問題なのか?

TPPって知ってますよね?皆さん。知らん人は、検索して下され。
そして・・・これに批准した国がどうなったか。結論から言うと、グローバル企業の奴隷に国を挙げてなる、という恐ろしい事がマジで現実化してます。陰謀論でもなんでもありません。現実におこってるんだよ~(泣)。

例えばTPPに批准したメキシコで現実におこっている話。メキシコの主食は、とうもろこし(コーン)から作るトルティーヤ。コーン原産国ですからね。このコーンの原種をグローバル種企業が全部押えてしまい、遺伝子組み換え(GM)コーンを作り、特許申請。

トルテイーヤは昔は街のあちこちでおばちゃんたちが屋台で作って売り買いするのが普通であったが、郊外に巨大なトルティーヤ工場をグローバル企業が作って1/3の値段で販売。市場原理で、安いほうが圧倒的に売れ、街のトルティーヤやさんは壊滅。その後、トルティーヤは独占企業の思うままに値段がつりあがり、今は巨大工場が登場する前の3~5倍くらいの値段になっているそう・・。

しかも材料のコーンはGMなので一世代限り。種取できません。恐ろしいことに、GM農作物を作るというのは「契約」なんですわ。決められたように作らないと、訴えられる。農家は毎年高い種買わないといけないわ、違うやりかたやろうとすると訴えられて莫大な損害賠償請求をされるわ、というとんでもないことに。農業するかぎり、永遠にグローバル企業の僕ですわ。しかも、GM作物食べること自体が人体にどういう影響があるか、分からんという・・。しかし農家さんはそういうこと知らないで導入した・・という、ビックリするような本当の話。

おんなじことが、日本でもおこるね。このまま行くと。しかも、早けりゃ数年のうちに・・。

実際、もうすでに日本で作られている野菜の9割が、遺伝子組み換え種(GM)です。サカタとかタキイとかのGM種は、実質モンサント製造です。
主要農作物の米・麦・豆は「種子法」によって、守られていたんですよ。しかし、昨年撤廃されちゃった。TPPによって、海外からキロ50円とかの米が輸入されてきたら、日本の農家はひとたまりもないでしょう。

あのアメリカでさえ、麦のGM化は拒んでいた。主食だから、ということらしいが、作るの検討するにあたり、最初に日本人に食べさせて実験(!)する意向だそうです・・(元農水大臣がアメリカのトップに確認したので間違いない事実)。なんなんや。

ということで、そうでなくても弱体化している日本の農業。ヤバイです。
地域ブランドで食品売ってる人も、生き残れなくなるよ~~ TPPの縛りでパッケージに●●産の表示出来なくなるので、差別化できなくなる。勿論「遺伝子組み換え●●使ってません」表示もNG。全部、食品名しか表示できなくなるのよね。驚くが「パルメジャーノチーズ」が地域名が入っていてけしからん、と訴えられたそうな・・(これは使えるので決着したらしいが)。韓国の地産地消給食も、出来なくなったらしい。。

そこで我々が出来る事は何か。

まず、種の問題を分かってるMY農家を今のうちに確保。又は自分で耕す!!

これしかない。そういう結論になるのよね。農家さんから直接買うことで、買い支えして農業を続けられるようにしていくしかない。最初安い安い、と思わせておいて地域産業壊滅させ、数年後にのっぴきならぬ状態でドンと価格上昇。こういう構造をグローバル企業さんが作るのに、数十年あちらさんは時間かけてるんですわ。今は「しあげ」の段階なんですよ・・。

原種を奪われたら、もうおしまいです。

アメリカだったっけ(うろ覚えでゴメン)は、種取したら捕まるという法律も審議されているという話・・巨大資本に対抗するには、一人ひとりが賢くならないと駄目。GMの恐ろしさは、皆さん知っていますよね?

この問題について日本の種子(たね)を守る会というのができて、積極的に勉強会など情報発信をしているようです。

そして元農水省大臣の山田正彦氏が、淡々と分かりやすくYoutubeで説明して下さってます。

必聴。ホンマに。トップだったからこそ、喋れる話。もう伝言ゲーム的にこの動画、知り合いに拡散してくだされ。今しかない。