昨日の続きのはなし。

ここ数日は藤原和博氏のYoutube動画を、見ながら制作。
著述家として有名な藤原氏。ホリエモンとの対談動画を雪柳庵の板倉から教えられて見始めたら、面白くてやめられない。

元々リクルートの営業出身で「フェロー」というシステムを創出し、47歳で東京初の中学校民間校長に。地域で底辺をうろちょろしていた学校の学力レベルをトップに導き、マネージメントで公立校が変わることを5年で証明。学校を地域の活力センターのようにしてしまった、実力の人である。

今奈良一条高校の校長先生をやっていおられるが、HPで彼がやりはじめた「よのなか科」の授業が見れるのだ。

これは凄いわ。

魅力的なテーマが並んでるが、今回はその中の「公平とはなにか」の授業で語られた事を紹介したい。

ブレストの場面で、さて出題。
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あなたは、東日本大震災の被災地の避難所の所長です。被災から数ヶ月経ったある日の15時。今、突然一人の青年が現れ「東京から友人のパティシエに頼み込んで、昨晩まるまるかけて作ってもらったロールケーキを700個持ってきました。是非、皆さんに配って頂けませんか?」と言われました。

しかし避難所にいる人は、800人。あなたはどうしますか?
一分半で考えて回答をどうぞ。
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・・皆さんは、どういう答えを考えましたか?

これ、いろんな答えがあって面白いのであるが。それについて気になる方は末尾引用の動画を見てもらうことにして。

実は。
これは実際にあった話なのである。

避難所の人数に足りない数のスイーツを何度も運んでいた青年が居たのだ。2011の311以後のボランティア支援の人で。

あの混乱の中、避難所の人の数なんて把握しようも無い。
実際に行ってみて、足りないケースは勿論ある。

で、なんと。数が足りない場合に受取を拒否されたケース、約半数

なんたることだ!

・・この話を初めて藤原氏が聞いた時、怒り心頭。
大分、ラジオでこの話を喋り捲ったらしいが(笑)。

今どこに巨大な自然災害が起こってもおかしくない状況。

緊急の解を出さないといけない立場にいる大人が、こんな回答しか出せないようじゃ、日本の未来は無いですよね?

藤原氏は言う、いまや成熟社会となった日本。唯一つの「正解」など、もう無いと考えなければいけない時代となった。それぞれが、それぞれの価値観を超えてどう繋がっていくか。これからは「納得解」をいうものを即座に出せるようにならなければならない。

勉強しなければいけないことは、山ほどあるね。