本日のっそり朝ウェブに繋いだら、東北エリア地震じゃん。
震度5。またしても一時電源失う原発・・・今のところは問題ないらしいが、そんなんで大丈夫なのだろうか。これで輸出するとか言ってるんだから、どうしようもない感じがしてくる。

さてさて、昨日はオルタナウォッシング講座(オルター主催の洗濯講座)ではるばる千早赤坂まで行って来ましたよ。今回講師は非常に珍しい水洗いでのクリーニング屋さん・ムーさんの講義。

石けんを使った衣服洗浄のプロ中のプロであるが、あまりにコンテンツがあるため今回の講座はホンの触りの内容とか。しかし、凄く勉強になりました。同じテーマで違った講師から話を何回も聞くというのが良いこの講座。いろんなことが多角的に見えてくる。

ムーさんは最初、何も知らずに親から引き継いだクリーニング施設を使い、ドライクリーニング業務をおこなっていたとのこと。

話聞いてびっくり。ドライクリーニングって、実は汚れはあんまり取れない(!)。

現場で働く人が劇薬であるドライクリーニング液の揮発によって、日々身体を犯されているという現実・・

慣れてしまって、危険きわまりない作業方式が慣例化してしまっているらしい。
元々何も考えずにムーさんがかつでドライクリーニング業務をしていたときも、常に体調不良に悩む日々を送っておられたらしい。ドラムからクリーニングが終わった服を取り出すときに毎回手が粉を吹いた様に真っ白になった、という話はゾッとしました。

実際、元クリーニング店勤務の人がムーさんにクリーニングを依頼されるということもよくあるらしい。
化学物質過敏症の人が、新品の服を洗浄依頼するのも珍しくないらしい。なんと、水洗いすると泡がたつそうだ。

元々私スーツとか着ない人生送っているので、今までも殆どクリーニング依頼をしない人生を送ってるんだけど、これから先、ドライクリーニングだけは本当にやめとこうって思いましたわ。クリーニング液って大体300~500回使うそうですが、最後の方は洗っているというより汚れている液に服をつけている状態になるそうな。格安系のところはこの回数を守らないところも多いらしい。しっかり揮発させていない服は本当に危険。化学火傷で裁判沙汰になる事件も多発。本当に危ないです。

服のクリーニングは、水洗いが良いに決まって居るのですが(何年もかけてあらゆる洗濯方法を実験研究した結果の結論だそうです)、何故それが広まらないのか?

というと、採算性。石油から作られる液に浸して乾かすと、それなりに仕上がる。
石けんで汚れを落とし水洗いして仕上げるのは、断然手間も時間もかかるし、技術がないと美しく仕上げる事が出来ないらしい。

今のところクリーニング業界で、本格的に水洗いに取り組む会社って無いらしい。20年前に洗濯の研究所を立ち上げ、沢山の業界人が見学に来たり洗濯機メーカーと共同研究などしたにもかかわらず、定着しなかった。

そこで、もう一般の人から認知を広めるしかないという事で、最近は講演を通常のクリーニング業務の合間に行っておられるそうです。職人中の職人やわ。と思いましたわ~~

ドライクリーニング液(要するに石油系溶剤ですね)は服に残存することも多いらしいので、着用したら勿論皮膚から吸収しちゃうよね・・旦那さんのスーツとか、皆さん大丈夫ですかね?

水洗いだと高そうに見えるクリーニング代も、普通のドライクリーニング店と比べてみると意外や、同じくらいであることも判明(スーツで@3,000円くらい)。手間考えると格安だわ。よくやってるな~

という関心してばかりの半日を過ごしたのでした。

肝心の家で出来る洗濯技術に関しては、今回は割愛。メルマガ読者さんにおいおい記述してお知らせしますね~