昨日開催の明倫で行った「いのち作戦会議」企画イベントの開催報告。

今回は、テーマが「出産」。お産ところかわれば:モロッコ、オランダの自然・異常出産

というタイトルで、「異常出産!?」と思った方も居られるかもしれませんが、要するに帝王切開とかのことです。日本で第一子を帝王切開で産むと、二人目以降も帝王切開でないと普通産院側のOKが出ないそう。一人目帝王切開で産んでも二人目自然分娩することをVbacというそうですが、これもオランダでは実に当たり前。

ちなみにオランダの産院って産んだらすぐ退院させられるらしい(産後ヘルパー派遣のシステムは完備)。ま、出産は病気じゃないしね、ということだからなんでしょうが・・ある意味過酷な感じもするが、皆家に居たいのでさっさと帰るみたいです。私もさっさと家に帰りたくて仕方が無かったので、何かこれは羨ましいような気がする。

前々から、何故双子だと自然分娩が駄目とされるのか(昔は自然に産んでたのに)不思議で仕方が無かった私。憶測ですが諸外国比較データを見ると、日本は新生児死亡率を下げ無ければ!という価値観がその背景にあるような気がします。

今回、性教育の先進国と言われるオランダやイスラームの伝統的な考え方が主流のモロッコの人達の話を盛り沢山!!聞くことが出来ましたが、本当に文化圏によっていろんな価値観があるのだ・・ということが良くわかりました。話聞くだけで、実にお腹いっぱい。

一般に出産にまつわる「リスク」というものの考え方自体も、日本に住む私たちの「当たり前」と、違う国では全く違う。

特にモロッコ。ムスリムたちの物の考え方って、聞く機会そうそう無いですよね~
若い都会生活者たちは又違ってきているそうですが、農村部の50歳以上の女性は10人くらい出産するのが当たり前の世界。う~ん、月経戻る暇もなく産み続ける人生・・

何度聞いても不思議なのが、アムグーン信仰。胎児が妊娠初期に胎内で眠ってしまうという考え方が一般に浸透しているらしく、80歳過ぎてまだ妊娠中(笑)とマジで思っている人も沢山居る・・という話を聞くと、何でもデータでがんじがらめの近代医療の中に居る日本が果たして幸せなのか??とちょっと思わなくもない(とても信じられませんが~)。

世界は広い。

いろんな考え方がホンマにあるわ。

そう思ったのでした。又、違ったテーマで会開催する可能性も。御期待ください~