完全に用事に追い越される今日この頃。この週末もイベント盛り沢山(今日はプリンツさんのファーマーズマーケットだね)で記述が間に合うか、ではある・・のですが。

先週末20日(土)、堀川音楽高でのレジリエント・シティ京都市民フォーラムに行って来ました。
これ、偶然知ったんですよ。娘が通っていた夢窓幼稚園の升光園長が第二部のパネルディスカッションに登壇、ということで完全に冷やかしで見に行った(第一部の現京都芸大学長の鷲田清一氏のトークも聞いてみたかったのもある)。

さて、このレジリエント・シティというのは、あのロックフェラー財団のプロジェクト。協力推進する100都市策定に日本では富山・京都が選ばれたらしい。レジリエントって聞いたこともないような言葉ですが、まんま日本語訳するのが難しい概念らしい。訳すると「回復力のある」とかそういう内容になるらしいが、予測のできない災害や社会構造の変化に耐えられ復興できる力、とかそういうことらしい。

市民参加でこのプロジェクトを盛り上げよう、という意図でこのフォーラムは開催されたっぽいですが、会場入ってビックリ。うわ、年齢層高っ。もしかして平均年齢60歳超か?会場は結構人、入ってましたよ。

前半の鷲田氏の基調講演が良かった。流石時流の人・・熟練のマジシャンを連想させる話しぶり、聴衆を飽きさせない語りで面白い。

鷲田氏曰く、現代の問題は消費者としての人のありかた、が極端に巨大化したところから来ているのではないか・・。

生活の基本的な手段(食べもの・エネルギー・移動手段など)の選択決定権が、実際のところ殆ど無い。昔のように地域で助け合ってでないと何事も行えなかった頃に比べ、専門家としてのプロが細分化してサービスを提供する世の中になった今は、格段に便利になって有難いことである。

しかし原発事故を経験した今、自分自身で生活の殆どをコントロールできない状態から、いざという時、どう生活を立て直すのかということを考えるべきではないだろうか。映像が近景・中景・遠景という多層から作り上げると奥行きが深くなるように、極端に「中景」ともいえるコミュニティがやせ細っている今、ありかたを構築しなおす必要がある。

そのための提言を三つ考えてみた

1・未来から現在を見る視点で考える(ここ数十年、「プロ・・」という単語で表される言語が流行ったように、物事の構築は殆ど前のめりの視点であった。しかし逆に数十年後のありかたから、現在を考える)

2・防災についての心構えをもつ(第二次世界大戦・東日本大震災などの話の語り継ぎ)

3・文化を考える時に「オルタナティブ」をキーワードにする(沢山の選択支を複合的に持つ)

・・という話であって、ええ!私がずっと考えていたこととかなり被るな~ と思った(笑)。
しかも、3/2に明倫で話する予定の「オルタナティブ」というキーワード出てくるし~

ちょっと面白くなってきたな。ネットで京都教育懇話会のHP見てもゼンゼンよく分からん(汗)が、面白い内容も含んでいそうな予感です。