2011年の震災後に京都に移住してから2年くらい、模索しつつ自分で検証実践して今では自分のライフスタイルの基本となっている食生活の形を参考までに記述します。
本ページではzisoku.com的食生活の手引きとして、最初の3つを順に紹介です。
ステップ1・まずは米を常食にする
ステップ2・風邪など調子が悪い時の養生食を知り、常備する
ステップ3・一日の中の食事の採りかたを意識する
ステップ1・まずは米を常食にする
私、良く間違われるのですがマクロビオテックでもビーガンでもありません。
元々父が畜産の研究者だったこともあり、一般の日本人の10倍くらいの量の牛肉を常食して育ちました。もう一生分食べたからいいやといった感じですが、肉の味は好きですので時々食べます。
食べ物にうるさいんですというと、なぜか菜食主義者に間違われる昨今。
健康志向とマクロビがセットでちまたに宣伝されているからかもしれませんね。
マクロビオティックは、ざっと一通り試してみました。
結論から言うと、生活習慣込で一度身体をリセットするにはとてもいい。
忙しい人ほど、玄米を食べるのをベースに食生活を組み立てると実に無駄が無いと思います。
(注・玄米が体に合わない人も居るので、そういう場合は仕方が無いですが)
極端に言うと、玄米さえ炊いておけば何とかなる。これと味噌汁だけでOK。梅干や漬物の他に、1~2品目あれば充分。おかずって、白米だから欲しくなるんだなって玄米中心の食生活を送っていた時は思いました。
基本無農薬野菜中心になるので、生ゴミもぐっと減る。
しっかり噛むから無駄に食べないし、一石何鳥なんだろう・・てぐらい合理的です。
ただし、玄米中心にするのならお米は無農薬にしたほうがいいです。
肉の場合は薬の類は脂肪分のところに集中するらしいですが、農薬は胚芽の部分にたまるからです。
玄米の場合、炊き方が重要。
そのまま炊くと美味しくないし、体に毒でさえある。
「種子」類は皆そうなのですが、野生動物などに食べられてしまわないようにするためにアブシジン酸というものがあります。
発芽抑制因子というそうですが、これはミトコンドリア毒。
長くなるので割愛しますが、気になる人はネットで調べれば詳しく記載されているので是非勉強してみて下さい。
又、フィチン酸というものもミネラル吸収を阻害するらしい。
これを防ぐには、研いでから浸水させます。
夏なら12時間。冬は24時間が目安。水のにごりが気になるようなら、時々かえてくださいね。
ゲノム的には、12時間浸水で種類の解毒はOKだそうです。
2~3日浸水すると、芽がぷちっと出てくるのでそのタイミングで炊くと旨い!
(芽が出すぎると苦くて不味くなるらしいが、そこまで置いた事は流石に無いので未確認)
炊き方もいろいろありますが、お好みで。
圧力鍋はもちっと炊き上がり、土鍋はさらっと系の印象。最近の炊飯器は上手に炊いてくれるらしいです。高温調理は良くないらしいので(野菜の加熱の理想は80度台)、基本土鍋炊きがオススメです。
時間的に難しい人も居るでしょうし、いろいろ試して自分のライフスタイルにあうものを選べばいいと思います。
水分量も人によって本当に好みが分かれるので、炊き方は模索するしかありません。
参考までに我が家ではどうしているかというと、玄米3合に浸水後水切りして、700~800ccの水と梅酢を入れて土鍋で炊いてます。
最初5分弱火(鍋を温める為)、あと中火で沸騰するまで炊いて噴出したら20分弱火。時間ある時は炊き終わってから10~15分放置。
大体一時間くらい炊き上がりまで時間かかるなといった感じです。
酵素玄米は自分で炊いた事が無いので(専用の鍋か何かが必要になるらしい)何ともいえませんが、人の家で食べてみた感じではナカナカ美味しかったです。
興味ある人はそちらを試して見るのもいいのでは。
普段の生活を米中心にすると、体力がついてくるのが良く分かると思います。
子どものおやつも御握りを基本にすると、経済的ですしおやつの食べすぎでご飯が食べれない・・といった問題も解消されますよ。
ステップ2・風邪など調子が悪い時の養生食を知り、常備する
病気になって食欲が落ちる時は無理して食べなくてもいいのです。
でも、明らかに体力落ちてる、でも何か食べておきたい・・
そういう時は、葛。水を入れて簡単に鍋で加熱。葛湯は滋養があります。
多少甘みをつけてもOK。葛粉は湿気ないように保存すれば10年でも20年でもそのまま変質することが無いらしく、災害時非常食として家に置いておくのがいいと思います。
他には甘酒。甘酒風飲料、ではなくちゃんと麹で発酵させたものを。
飲む点滴という表現もあるくらい、疲れた時にはいいです。
玄米餅は常備しておくと何かと便利です。風邪の時の養生食として活用を。
根菜類と雑炊にすると、簡単に食事の用意が出来ますね。
喉風邪には蓮根。
特に節の部分は薬効があるので、健康食品として別個に売られてます。すりおろして、飲みます。
林檎も、体にいいらしいです。
ヨーロッパでは林檎を毎日一個食べれば医者要らずという言い伝えがあるらしいですよ。
柿も、昔から柿が赤くなると医者が青くなる・・と言われるくらい、滋養があると言われてます。
我が家では常備の非常食として便利な煎り玄米の作り方を紹介。
1・玄米一カップを軽く研いで、浸水させる(夏12時間冬24時間)。
2・ざるにあけて、一時間ほど水を切る。
3・中華なべか厚底鍋を用意。少し鍋を温めてから2を投入。弱火でじっくりと煎る。
塩で味をつける場合は、最初段階で小匙1を入れる。木へらでつねにかき回しながら均一に火が回るように根気良く作業すること。
4・全体に黄金色になったら、終り。醤油で味付けの場合は、最後にまわしかける。
*玄米スープの為の煎り玄米の時は、塩味無しで作ります。これを昆布水と梅干しをいれたところに入れて煮出したものをスープにする。
本当に何も口に出来ないような時の養生食として活用下さい。
ステップ3・一日の中の食事の採りかたを意識する
私は食べ方に関しては、ミラクルエンザイム説(賛否両論あるらしい)で有名な新谷弘実先生の本を参考にしてもう数年ですが、かなり調子がいいです。
先ず、朝起きたらしっかり水を採る。大人は一日1.5L~2L。
これは野口整体でも同じですね(冬の養生法ですが)。
食事の30分前に、果物を食べる。
そして、食べ物の内容は野菜中心・・というのが新谷式ですが、私は小食であまり食べられないので﨑谷先生の「原始人食」を参考に肉類は結構意識的に食べてます。
肉類は圧縮されているので、やっぱり効率よく栄養摂取できますね。
一日三食にこだわらず胃腸の調子が悪かったら二食に減らすことも、割と有ります。
果物はマクロビでは厳禁ですが、消化吸収がいいので私は積極的に食べてます。チェルノブイリの保養プログラムでも、果物を食べるのは積極的に取りいれられていたみたいですね。
ジュースではなく元のままで採ったほうがいいような気がしてます。
良く噛む事・・と良く言いますが、どうもケースバイケースのような。ゆったり食べれるようにするのが大事だな~と最近は思ってます。
結構重要なのが、食べ終りの時間。
寝る時に胃腸に食べ物が残っていない状態である事が、大事みたいですよ。
寝る前の2~3時間前に食べ終わって居るのが理想。
新谷先生は9時以降は水分も取らないということでしたが、どんなに遅くとも夜8時までに食べ終わるように日々を送っていると、朝起きた時にすっきりと目覚められますね。
会社勤めの方は7時8時まで働くのが普通なのでなかなか大変だと思います。
理想論的に聞こえるかもしれませんが、昼の食事を中心に組み立てて、6時に軽く食べて後は食べないスタイルを確立できたら生活習慣病の予防にもなるのではと思います。
朝すっきり目覚められるかどうかは結構体の状態把握のバロメーターになるので、今連日朝身体が重いのであれば、何か大胆な生活サイクルの見直しが必要だと思います。
先ず敏感な体をつくり、必要な時にすぐ動ける体勢になれるようにすること。
これが、これから生き抜くためには必須の条件の時代になりつつような気がしています。