シンプルライフの入り口として、丁度良い７冊の紹介を勝手にしています。
別に私自身は陰謀論がどうのこうのと言うつもりはなく、単純に「便利である」ということを優先選択してきたらこうなっちゃった、という現実が目の前に横たわっているだけだと考えています。
現代を生きる我々は何をこれから選択していくのか、を考えるヒントになりましたら幸いです。
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野口整体の世界を全く知らない人に、最初におすすめするのにどれか適当か？と考えると、やっぱりこの本。晴哉先生の著作は沢山あり、どの本も学べば学ぶほど深くなるという不思議な内容ですが、回想の野口晴哉 ちくま文庫(の-7-3)を読めば直ぐ分かる、膨大な実践からの知恵の重みは計り知れません。まず身体の感覚を取り戻すことが大事ということを、気付かせてくれる内容。必読。
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アナスタシア本（ロシアの響き渡る杉シリーズ）はベストセラーであまりにも有名ですが、敢えて紹介。最初に和訳本・アナスタシア (響きわたるシベリア杉 シリーズ1)が出て友人に紹介された時に私は物語りだと勝手に勘違いしましたが、実はノンフィクション。アナスタシアはロシア実在の人物で一時期社会現象にまでなった、ある意味問題本。彼女の存在によって、2016年あたりから確実にロシアは政治も凄い勢いで変化。シリーズ本で第一巻から順に読んだほうがいいですが、この4巻目は特に貴重な内容が分かりやすくまとまっていると思います。
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読めば、摩訶不思議な日本の政治（特に諸外国政策）の謎が氷解する本。根本的な社会構造の問題は何処から来ているのか？を、これほど分かりやすく書いた本もそうあるまい・・と思います。本の最初に著者が出版したら命が狙われるかどうかをある人に相談に行ったら、殺されそうになったらますます本が売れますよ。とケロリと言われたというくだりがありますが、よくぞ形にしたものだという内容。未だに米軍は日本人を守ってくれていると信じている人が居たら、この本の進呈を。
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こちらも、世界的ベストセラー。最近はよく既存メディアでも腸内細菌がどうのこうの、と一般的に言われるようになりました。が、なんてことない腸内だけでなく我々の身体自体、実は「微生物群」がメイン・・・あらゆること（体調から精神状態からなにもかも）を支配している！ということを緻密に実証記述した本。最新のサイエンス本ながら、門外漢にも分かりやすい素晴らしい記述です。
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現役の種屋が警告する「Ｆ１の種」の問題。農業製品としての生産性の高さを目指す為に、種を作る際に行われているあらゆる操作。それがどういう危険な未来につながっていく可能性があるのかが、手にとるように分かります。現状流通する野菜の殆どに、この操作は行われている現状。一部憶測の部分を含む内容ながら、種取ができない種があるということを世の中に知らしめた重要な本。昨年（2017年）の主要農作物種子法の廃止が、何故問題なのか？を手っ取り早く理解するのにも最適の書。
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昨年100歳で亡くなられた、広島の被曝医師・肥田舜太郎氏の遺言的名著。彼が最初に被曝の問題の大きさに愕然としたのは、目の前の被爆者が見た目には全く正常（データ上も）なのに、診察時に椅子にさえ座ることが出来ず、寝転ぶしかない有様に遭遇したところからであった。70年以上被曝患者と共に戦い生き抜く中から分かってきた「被曝するとは実際にはどのような症状が現れることなのか」「日本人総被曝の現状の中、何をどのようにしていくべきか」を科学的に裏付けられた検証の上、具体的に記述。子持ちであってもなくても、日本国内で生きていくのなら必読の書。
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有名な辰巳芳子さんの著作、あなたのために―いのちを支えるスープを買ったものの、なかなか日々の生活に出汁をとることを取り入れられなかった私。この本を読んで、やっとレシピの行間にある細かな気遣いと手技の妙技を理解することが出来ました。この本は鎌倉で行われているスープ教室の実録。写真豊富で映画のコマ送りのように時間の流れも含め、記載。手にとるように作業内容が理解でき、「料理をする際に何に気を使うべきなのか」分かります。生きていく為に日々食事の支度をすることが如何に大事か、見直すことができる素晴らしい本。
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水俣病の問題を世に知らしめた本として、あまりにも有名な「苦界浄土」。読んでみると分かるが、ここに描かれる不知火海一帯の風景はあまりにも美しい。これが数十年前はあらゆる地方に当たり前にあった、原風景的な日本ではないだろうか。詩人でもある作者は社会問題の告発をしたかった訳ではなく、周囲で起こることをただ小説にしただけなのかもしれない。ただ、そこで起こって継続している出来事のあまりの残酷さ。この後に日本全国で起こった社会悪が同じように経過して行った事を思うと、歴史というものを考える上でも重要な著作。美しい日本語表現も含め、次世代に引き継ぎたい本。
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現実に起こってしまった原発事故の事実から何を学び、これからどう行動するべきかを考察・具体的に記述した実用本。著者は2012年3月に物理学者の矢ケ崎克馬氏と共に、内部被曝 (岩波ブックレット)を出版、被曝について一般にも理解しやすい形で端的に記述。私、その後にどのような本を出すのか期待していました。原発事故に限らずあらゆる災害に共通する問題は「まず、自分のいのちを守る為の行動をすぐとること」を阻む「正常性バイヤス」という心理が働いてしまうことなのだ、と指摘。原子力発電所の再稼動が日本国中で検討される中、まず自分自身のいのちを守る為に前提として知っておきたい内容が記載されている本。