実は、ずっと記述しようと思いつつ紹介が延び延びになっていた良本。
今じっくり読み込む時間が無いのでざっと目を通しただけだけど、すぐ実践できそうなものが沢山。
そこらへんで手に入る、代表的な薬草をどうつかったらいいかがすぐ分かる。

大根葉って棄てないで、軒先につるしておいたらいいんですね。
最低でも一冬越させる。茶色くなったら、刻んで薬草湯として使うらしい。

著者の一条ふみさんは、東北の地に根ざして長いこと民間療法や循環型社会を目指した活動をして来た人らしい。
本は語りを収録する形で作られているが、実際に無農薬野菜の栽培推進をしたりするなかで何をやってきたのかの話が面白く、重い。

自分の民間療法は民間信仰の中から自然に受け継いでいったもので、特別学んだわけでもなく生活の中で身についていったもの・・ということですが、そういうものがバッサリと切り捨てられて受け継がれなくなっているのが現代だと思う。

結局のところ、自分の身体の不調は自分で身の回りに生えている草を適当にとって、煎じて自分で治そうとしてみる。
そういう心構えのようなものが一番重要なのではないか・・という気がしてます。一条さんの言われている事は、野口師の言われる事に重なりますね。

1998年著の 一条ふみさんの自分で治す草と野菜の常備薬でも、2004年版でもそんなに内容は変わらないみたいですね。今古本でしか手に入らないみたいです。

薬草について 詳しく知ってるおばあちゃんが身近に居たらいいけど、そういう人も今はなかなか珍しい。
魔女入門したい人に超オススメです(笑)。