昨日の続きの話。仮に来月個展のFBイベントページ仮枠だけ作ったら(何せ未だ写真が無いので招待告知を皆に出来ないのだ・汗)もう知り合いがチェックしておられた・・ちょっと焦る(笑)。

今、商品企画がとても難しい。
敢えて、もう書いてしまおう。大量生産・大量消費の流通であるからこそ成り立つ割合であるというのを前提として認知して欲しい。
一万円の物があるとする。商品は、通常小売屋が3,500円~4,000円(35~40%)のマージンを取る。問屋さんが2,000円~2,500円(20~25%)。販売メーカーは、卸値4,000円の中で材料・生産コスト・利益を出すように商品企画をしなければいけない。

通常、何を作るのでも利益が30%を下回るようだと仕事自体が成り立たないので、2,400円の中で企画しなければいけないことになる。逆算すると材料費と工賃、商品の販売価格の1割くらいに抑えないとね・・ということになる。

「物」が溢れるようになって、一つの企画(デザイン)を長く続けて売り続けるのが難しい時代になった。「商品」を新しく作るというのは、物凄く手間隙とコストがかかること。この企画すること自体の時間的コストをどうやって回収すればいいのかというのが現代の問題だと思う。
さらに企画コストを2,400円の中に入れ込んで、利益を出そうとすると必然的に材料費と職人への工賃が削るしかない。

別の言い方でいうと、一万円のものをつくるとする。企画(デザインして発注出来る様に)するのに3日かかりました。企画代として、五万円欲しいです。材料代と工賃をいくらに設定して、何本商品を販売すれば商売が成り立つでしょうか?

・・という問題の回答を出さないといけないわけですよ。

大概の企業は、弱小メーカーに丸投げ(OEM生産させる)という答え。

企画することの時間的コストを下請けに負わせて、利益だけしっかり取る。しかも最近は製品チェックから展示会の販売要員から、すべて製造元負担が一般的。今まで作家やってきて、小売店・問屋の存在意義は?と疑問を感じさせることが沢山ありましたよ。
これはたまらん。海外の量産現場の劣悪さがよくネットに取り沙汰されてますが、国内もあんまり変わらない状況ですよ・・

ネットの台頭で下克上的に製造メーカーが自社ブランドを起こして、何とか乗り切ろうとするのも必然。でも、結局、「販売と宣伝のコスト」をちゃんと見込んでないのですよ。直売なら安く売れるっていう考え方は違うって強力に思ってます。
商品を販売するって、凄い大変なこと。沢山の人が関わるからこそ、価値あるものが世の中に流通するのだと思うのですよ・・

今私が考えて居るのは、皆が納得できる形の割合パーセンテージで商品企画できないかな~ということ。しかも、商品の10%をチャリティ(寄付)にしたい。30%を販売する為のコスト(代理店手数料・広告費)・30%を材料費・30%を製造費(企画代含む)で1:1:1で成り立たせられないか。

今回のzisoku.comの企画は、これで一遍計算して提案してみたいと思ってます。