最近、来月の個展の準備に追われてる。今職人仕事止めているので制作オンリーに出来るありがたさよ・・昨日友人にトワル(仮縫い用の布で作った服)試着協力してもらって思ったのだが、今回のテーマは「働ける服」だな。自分たちの世代のための服。レディースですが、サイズアップしてしまった人のために大きいサイズ展開もするので細身の人なら男性も着れるかも。

これからの季節の為の服なので、京都のあつ~~い夏を意識してます。
夏はやっぱり麻!! 布好きの方は御存知だと思いますが、リネンってピンきりなのよね。

いろいろ考えましたが、追加生産できないと意味無いので正規ルートで布買ってます。
織やさんからサンプル帳買ったので、布指定してオーダーできますよ。

少し前に超有名テキスタイルメーカー・みやしんが取引先の洋服デザイン会社の人に「メーター3,000円の布地なんか使えない」と言われて廃業を決心したという話を読みましたが、日本国内に素晴らしい技術があるのに値段だけで判断して布や縫製を海外生産で出来るだけ利益とっていく方向で企画していくのってやっぱりおかしいと思うんだよね。

とはいえ今高い服、売れません。値段から割り込んでいくのなら、何を何パーセントにしていくのか。
出来るだけシンプルにトップス(丈短めチュニックとか)企画しても、布代一着4~5000円になる。今回も最初からデザイン代と型紙代は無しで企画にならざるを得ない。ホンマに手ごろな価格に落とし込めるのか~!
自分で言うのもなんですが、私の企画するものって「斬新さ」「インパクト」って全然無いんだよね。
芸大行った時から「デザイナー職は自分には無理」って最初から気がついてましたが、元々キテレツなものあんまり好きじゃないんですよ。定番好み。元々物を買うときも、作るときも、「飽きない」物が好き。服、平気で10年前に自作したものを着てるものね。スタイル変わらないんですよ・・(いろんな意味で)

いい加減無印とかのTシャツから卒業したいので、ありそうでない超高級素材(今回はリネン)を使ったベースに一枚で着れる夏服、を作ろうとしてます。真夏、カットソー(ニット生地)でさえ京都では暑いのだ・・縫い目も全部外に出したいくらいだ。肩と脇縫い合わせも折り伏せ縫いにするか、袋縫いにするか悩んでいるところ。

料理で例えれば、「ご飯」的なものだな。値段、取りにくいな~(笑)
地味~な展覧会になりそう。ええかげんイベントページも立ち上げないといけないんだけど、宣伝に使える写真が無い(汗)。肝心の洋服の出来上がりがギリギリになりそうなのであった・・