イベント告知で忙しくしている場合じゃない、someoriさんとのコラボで制作している鞄もなんとか追加生産して先日送付。

小タイプを三本納品。そろそろ、オンライン販売のコーナーにも紹介されるはず。

幸先良く大トートが売れたので、今そちらの追加生産中。まぁ、ボチボチ内容の紹介もしていきます。意外と作業中って撮影忘れるんだよね・・(作るほうに集中してるから当たりまえなんだけどね)。

そして!大トートを見て、一回り小さいものをお願いできないかという特注のお話が。

何でも、今丁度帯をONLYONLYで注文されているお客様らしい。
その帯とも合わせられて、洋装が普段多いし単独でも使えるものを。というご依頼。

で、早速御題の布到着(早!)

クルクル中身見ていくと・・

黄色がでてきた。ああ、吉田さんらしいなぁ~~

一幅の絵画ですね。

秋雨といった風情。

もう布があるので、逆算で設計です。余っても勿体無いし、お客様から出来上がり参考寸法(普段のお気に入りのトートの大きさを教えてもらった)との兼ね合いを考えて、取り坪良く型紙を切る。

そりゃあね、柄行かなり考えますわ。

上下どう入れるか・左右どう組み合わせるかでかなりバランスが違ってくる。今回は表裏どちらも使えるので、考える幅があって助かる。

ひっくり返すと色柄が反転するわけですよ。枠組みは大体決めてるけど、結局は裁断=デザインになるわけです。

これ、着物世界の仕立て屋さんの大変さが分かるわ・・大柄の染めの反物の浴衣とか、センス悪い人にうっかり頼むとガッカリになることあったろうな。

まぁ、楽しみながら(苦しみながら?)な感じも、又良し。元の布に躍動感があるので、それを生かせるように悩みつつ作りこんでいきます。

こういうところで気を入れていって、出来上がったものに魂が吹き込まれていくのだと思う。

織りの世界の厳しさは、母の仕事をずっと傍で見て・聞いていて知って居るので、おろそかには出来ないですね。やっぱり効率とは無縁の世界やな~~ デザインでインパクト与えて、なんちゃらかんちゃらが(笑)どうも最初から駄目だったんですよ。子どもの時の環境って、恐ろしいですね。質というものはしっかり目に焼きついている。

本当はこうやって言説をかくまでもなく、というところにいけばいいんだろうけど、まだまだ修行中です。