福知山探訪記の続き書こうと思ってたんだけど・・急遽変更。
昨日、ジンバブエを代表するムビラ奏者の一人・シンボッティ氏の演奏会に行って来ました。
いや~~ 久しぶりに、凄い演奏を聞きましたよ。
殆ど予備知識ゼロの状態での参加。会場が我が家から激近・竹谷山 長栄寺さん(自転車で5分だ・・)。知ってるお寺&日中開催ということもあり、これは!と思っていく事に。娘と二人っきりだと、大概の夜のお出かけは我慢。というコースになるんだよね~
ムビラは、ジンバブエのショナ族の伝統楽器。
ジンバブエってアフリカの何処やったっけ・・という観衆のために、主催者がさくっと演奏前にいろいろ解説。
どうも、ムビラはただの伝統楽器とは違う物らしい。
基本スピリット(精霊)との交信をする「儀式」の時に、スピリットを媒介する人に降ろすために演奏するものらしい。要するに精霊の呼び出し役ですね。
だから、演奏会という概念自体無い・・今回の日本周遊ツアーの段取している弟子の日本人のムビラ奏者・実近さんとのやりとりでは、毎回の演奏会のことをシンボッティは「儀式」と呼んでいるらしい。
やっぱりムビラ演奏の上手下手というものはあるらしく、簡単に言うと上手じゃないとスピリットが降りて来ない。そこで判断できるのだそう・・なんだか面白い。
演奏はソロでやるものではないみたいですが、特別に何曲か一人で演奏していただいたのがとにかく凄かった。とはいえ弟子の実近さん・石村さんと一緒に演奏して居るのを聞けば、ムビラは数名で演奏するものなのだ・・ということも又納得できる。という不思議な体験。
曲自体に意味があるのです。雨乞いの時は雨乞いの曲を演奏。家族の困りごと相談の時は、それに見合った曲を演奏する。
演奏会後・夕食会がオマケで急遽開催(協賛・おやじ食堂)だったので、その時にシンボッティ氏からお聞きしたのです。どうもスピリットというのはいろんな種類(?)の人が居るらしく、行う儀式にあわせて呼び出すスピリット=精霊を変える。上位の神に近い精霊も居れば、人間に近い御先祖様系の精霊も居る。あんまし良くない人達も居る・・のだそうです。
なんと、今の4~6月の時期はスピリットが降りて来易い時期なのだそうな。7~8月はもっぱら雨乞いの儀式で忙しい。そして、11月は神様が居ない時期なので儀式は休み。日本の神無月みたいやな・・。
勿論一部Youtubeとかで彼の演奏は聞けるけど、これは演奏会にいって聞くのとは大違い。
演奏を生で聞いていると、不思議にトランス状態になるのですよ。
会場が寺だったというのもあるのか、音のまわりも凄く良くて素晴らしかった。ほとんど鑑賞というより、体験。といえる演奏会でした。子どもの所業が気になったものの、行って良かった~
実はシンボッティ氏、自宅周辺数キロぐらいから外に出ることは殆ど無いらしい。それがいきなり日本!?という感じではありますが、愛弟子二人の功績でありましょう。ムビラの演奏レッスンもあちこちでされるみたいなので、ムビラ演奏を独学でしている人にはチャ~ンス。
なんで日本人の弟子を受け入れたのか?と質問した(というか通訳してもらった)ら、ムビラというのは全世界を表現できる楽器。ある一部の部族の為だけの物ではないので何の問題も無い。アメリカでも素晴らしく上手な演奏者が居る。この二人(実近さん・石村さん)も先祖代々からの何がしかの縁でムビラに繋がっていたのだ・・というお返事でした。
と書いたところで、聴きたい人のために今後のツアーの予定リンク:シンボッティ・ムビラ・ライブ https://wwwaru.wixsite.com/simboti
暫くは京都のあちこちで演奏会(明日9日はみけねこ食堂・11日なやカフェ・13日堺町画廊・14日入逢山 西方寺)の後は、岐阜・長野・神奈川・東京に回り、又関西に帰ってきて7月1日安楽寺で締め、の模様。
マジで、も一回聞きに行っちゃうかも。
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