昨日、京大にて行われた『蘆葦(あし)の歌』という慰安婦被害者のドキュメンタリー映画上映会。行って来ましたよ。
ここのところ、高江の強行的なヘリポート建設とかで軍事とか政治とかについて考えさせられる事が多い。実際のところ、自分自身何も知らないしちゃんと知ろうともしてなかったのが問題だなと思う今日この頃。
いろんな意味で、ありがたい企画でした。
台湾の政治的・歴史的位置付けはとても微妙なところがある。
お隣なのに、全然詳しく知らないわ・・今回は映画の上映だけでなく、現代台湾史専門の駒込武氏とジャーナリストの守田敏也氏のトークつきで、そこのところを含めて話聞けて本当によかったです。
台湾では基本親日の人が多いらしく、第二次世界大戦時に日本軍が占領してひどいことしたのに何故なのかと思う。
例えて言えばハイジャック犯が日本軍でハイジャックされた人が台湾人とすると、その飛行機もろとも追撃したのがアメリカ・中国軍合同で行われた(台北大空襲)という構図。ハイジャック犯にハイジャックされた側が妙に連帯感を覚えるといった心理学的にありがちな状態と言えなくも無い・・という不思議な事になっている。
二・二八事件の事も、初めて詳しく知りましたよ。約40年近くも戒厳令が出たままの政治・・一人の共産党員を捕まえる為に、99人の間違った逮捕も厭わないという方針で行われた逮捕摘発だったというから本当に恐ろしい。ま、人事でなく今まさにその方向へ日本も進みつつあることを知ると、暗然としますが。
繰り返し書くけど、皆、「慰安婦」問題って知ってるよね??
第二次世界大戦中に日本軍は占領地(台湾や韓国や中国)で20歳前後の女性を拉致又は徴用して、兵士の性の相手をさせたんですよ。毎日20~30人に輪姦される日々、妊娠してもそのまま。臨月くらいになって放り出し、又違う人を徴用。なんと、凄惨を極めたインドネシア侵略にも同行従事させたらしい・・
当時の日本軍の同行従事許可申請書類の発見で、台湾人の従軍慰安婦問題がまさに社会の明るみに出たのですわ。
インドネシア進攻に従軍させたられた生き残りの方は台湾への帰国時に日本人に間違われ、二重三重に酷い目にあってきた。まさに生き地獄とはこのこと・・
殆どの日本人、このことを知っているだろうか?
今、学校じゃ、ちゃんと戦争について教えてないよね?
加害者側が、自分が何をやったのかを子孫にちゃんと伝えていくと言うのが凄い大事だと思うんですよ。慰安婦問題に関しては、これだけのことして謝罪すらしていない。
近年ボロボロ被害者の方が亡くなっていて、謝罪するチャンス自体を今失いつつある。
そういったことを今だからこそ、考えなければいけないと思ったのでした。
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