小学生の頃、夏前になると必ず学校ではヒロシマ・ナガサキの原爆投下の話になり、「戦争はいけない」という結論を書かなければいけない作文を書かされてウンザリしたものであった。
子供心に、「本当のことを知らされていない」と感じていたのだと思う。
平和教育は必要だと思うが、結局、教える側が第二次世界大戦について核心を追求し「実際のところ何が起こったのか・何故そうなったのか」を知らないから、そういう中途半端な訳分からん教え方になったのだと思う。
平和教育といえば、寄付させていただいている福島の子ども保養プロジェクト・アースウォーカーズ主催の小玉さんがされていたお話が印象的であったのを思い出す私。
ドイツへの保養プロジェクトで、第二次世界大戦の体験者にお話を聞くというプログラムがあったらしいが、自分を含め日本人が誰一人としてドイツの若者の大戦についての質問に答えられないのに愕然としたと。
ドイツのナチスが何故出来上がったのかという事についての追求は凄まじいのは有名であるが、それだけではない。大戦中に日本軍がどれくらい勢力を拡大し、何をやったのかも細かく学んで行く。何年に何処に侵略したかはドイツの若者は皆知っているそうだ。
それに比べ、「永久戦犯」の言葉も知らない日本の学生。ちょっとヤバイと思う。
小玉さんの話で、初めて日本軍はオーストラリアにも侵攻していたのを知る私・・・この歳になって、今更だけど、自分が先の戦争について何も知らない事に気づきましたよ。
丁度、今週末7/31(日)に京大の吉田キャンパスで「蘆葦の歌(あしのうた)」という日本軍「慰安婦」被害者女性のドキュメンタリー映画の上映会がある。これには必ず足を運ぼうと思っているところ。
『蘆葦(あし)の歌』Song of the Reed=日本軍「慰安婦」被害女性たちの台湾制作ドキュメンタリー映画京都上
若い皆さん、「慰安婦」って知ってますかね。
第二次大戦中に若い女性が「事務員募集」と偽装して軍に集められ、軍人の性欲の捌け口の相手をさせられたんですよ。簡単に言えば、ソープ嬢の代わりですよ。徴兵させられた日本人たちは、毎日部屋に行列をつくって順番を待ったという・・
被害者自身がその事実を社会的に公表するのに、どれくらいの心理的負担があったのかと思うと考えただけで胸が苦しくなる。戦争って、何でもありですよ。一人ひとり、亡くなって行く中で被害にあった人の話を直接聞く最後のチャンスとなるかもしれない。ちゃんと事実を直視していきたいと思っているところです。
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