昨日「京女風ふだん着物着こなし講座」→「ふだん着物研究会」が、雪柳庵にてスタート。単純に主催者(私だ)が飽きたらやめるという前提。貰った着物をどうすればいいのか?というのがテーマである。
まず古着の問題点のひとつ、「サイズが自分に合わない」を解消しようと思ったら、自分サイズが分からないと直しようも無い。ので、初回は採寸をテーマにしたのです。
ちなみに毎日実際に着物着て生活してみると、自分に対して大きいサイズの着物って着れたもんじゃないですね。身幅が余って本当にどうしようもない。昔どうせ将来太るからということで、嫁入りの時に 大きめに 着物を仕立てて持たせたようであるが、結局着ない原因の一つになったのでは?と思う。
着物のよさは、何度でも解いて違うサイズに仕立て上げられるところにある。最近まで知らなかったのであるが、基本着物って一反の中で裁断するところは最初から決まっているみたいですね。布制作考えたら、そうじゃないと柄配置決められないし、そりゃそうだなって話ですが。太ったり痩せたり、縫込み量でサイズ調節をする。布を使いつくすことを前提にしてる。
こうやって一定したサイクルで布に戻して丸洗い(洗い張り)して新品同様に再生できるというところが着物の凄さなのだが、この本来のありようが失われているのが今。せめて手元にある着物だけでも、活用できるようにしたいもの。
ということで、仕立て職人(和裁士)さんの本をザクッと読んで勉強。
どうも「本人がどういうスタイルで着たいのか」が大事なようだ。素材によっても格があるし、流石に自分は中年であるという事も意識したい。
この年齢になると帯をお太鼓以外で結ぶことも無いだろうし、といった分別は持ち合わせていますわ(逆に私がフォーマルで着物を着ることは無さそうな予感が、強烈にしているが)。。
基本、最初に長着の寸法を決める。そこを基準にして襦袢・羽織類の寸法が出るらしい。実は着丈は身長からの割り出しで決まるのだ(採寸不要)。女性の場合。頭一つ分がちょうどおはしょり分。
身丈=身長+身体厚み分として3cm〜8cmくらい。私の場合は痩せてるから3cmか。
計測必要なのは裄丈=首の付け根のぐりぐりから、手首の骨の部分まで。
着物は基本、尺寸なので鯨尺のメジャーを使って採寸。うーん慣れてないから、寸法が読み取れない!!(笑)。ひっくり返すとメートル法なので、両方で確認。
あとは、単純にヒップサイズ。これもメジャーでぐるりと測る。計測は二箇所で終了~
袖丈は、実は身長の1/3くらいという目安があるが、仕立て業界の標準(一尺三寸)というのがあるらしい。背が高い場合は一尺四寸。ええと、何センチだ、、(イメージ出来ない)
これは統一する必要があるのです。襦袢の袖丈が長着と揃わないと着た時に後ろから飛び出しちゃう。古着の悩みどころ・・なんか、袖丈長いのが多いんだよね。。
あとの寸法は裄・ヒップ寸法からの割り出し計算で決まるわけで。なんだ、意外とメジャーで測るところ、そんなにないのね~
というところで、会は終了。他に、実際に着こなしで困った時にはこうしたら良いという話で盛り上がったのでした。
次回5/24(金)からは、実際に直したい着物を縫い縫いしながら(バラすのがメインになるかも)の会にしようと思っております。
コメントを残す