帽子のサイズ、についての話。 – 服飾作家ぜんばやしの贅沢な自給自足的生活

来週末（21-23）いつも洋裁教室コモノをさせていただいている場所（雪柳庵）にて、大放出サンプルセールを行うんですが、準備しててふと思い出した（FBに友人がカキコしてくれて）。

世の中には、自分の頭のサイズが大きい（ので帽子似合わん）と思いこんでいる人が多い！！

そして帽子の基本的な被り方（と自分のサイズ）を知らん人も又、多い。

ま、西洋から輸入されてものだから仕方が無いが・・本来洋装では、帽子は欠かせないものでした。帽子を被ってない＝よっぽど貧乏、と見なされたのですね。帽子は頭脳を守るもの、腰巻は生殖器を守るもの、としてこの二つは絶対なくならんと言われたものですが・・今や皆、大事な頭を平気でさらして歩いてますね～～

さて、帽子のサイズの話。

帽子被るときに日本人は後ろから被るひと多いですが、「前（顔面のほう）」から水平を意識して被ります。そうして被った時の頭にあたるリボンのぐるり寸法が基準の本人のヘッドサイズになります（正確には、額の真ん中あたり～耳の上～頭の後ろのぐりぐりのあたりを一周して指一本分ゆるみ与えた寸法）。

被り線の位置は顔とのバランスで決まるので、デザインで多少変わることも（髪形でもかわる）のですが、この帽子についているリボン（サイズリボン）のところでフィットさせて被るもんだ、と基本的なことを知らない人があまりにも多い！

で、実際正しく被ってみたら、そんなに頭のサイズが大きいわけでもなかった。。という人は多いです。

メジャーで測ると分かりにくいので、一センチ単位でテストできるサンプルがあるんですよ。５４ｃｍから６２ｃｍまで用意してる。順番に被ってみると面白い。

今まで接客してて５８ｃｍ前後の人が多かったので、帽子のサンプルも５８ｃｍで作るようになった（ので、今回出すのは５８ｃｍが多いです）。市場に出てるMサイズは５７．５ｃｍをとしてるのが多いから、それも自分が頭のサイズ大きいと思い込んでいる原因でもあるかな（５ｍｍ違うと全然違います）。

男性は、６０ｃｍ～の人も珍しくない。あんまし数ないけど、ちょろっとだけ帽子ありますわ。

いろいろ帽子被ってみると、自分の顔のラインにあうデザインがおぼろげに分かって面白いと思う。
色も重要だよ。肌うつりによってこんなに変わるのか！というのが、同じ形で色違いの帽子を被ると良く分かるもんです。・・ということで、サンプル在庫も膨大になったのでした。

ということで今回とにかく一掃させたいので、破格値ですわ。。一個3,000円とかが大量に。大丈夫か、自分。。といった感じですが、日頃お世話になってる皆様に大感謝祭。来てね（多分、会場では放置。になりそう・・勝手に見て楽しんでください）。