さて四国旅行後半は徳島の山中、美馬に移住した友人・足立宅滞在。

ゼンバヤシは京丹波で育ち。今回滞在させてもらうような家が近隣に沢山ありました(親が研究者だったので我が家はボロい木造モルタル官舎)。屋根は茅葺葺き替えが大変なので大概トタンでふさいでて、トイレは家屋外でボットン(汲み取り式ということです)の家も珍しくなかったな。流石に3~40年経って、トイレは水洗になって屋内に。風呂は玄関でて外付けだけど、建物内湿気なくて良いかもしれない。都会のアパート暮らししか知らないと、こっちが日本のスタンダードというのが分からんよね。

東京に出てビックリしたのが、街育ちの人はコンクリートに囲まれて虫さえ居ない環境がスタンダードであると信じてるということ。ちょっと上(バブル)世代の人と話してて、自分たちの環境が所謂地方と呼ばれる生産地帯に完全におんぶにだっこで成り立って居るのを全く意識していないのに驚いたことがありました。

食べもの作ってるところがどんなふうになってるのか、体感として知らずに大人になるのはホンマに怖い。田舎に憧れ「皆無」の私ですが、イザというとき米くらいは作れるようになりたいと最近思っては居る・・のもあって、娘を連れて機会があれば山の方にも出来るだけお邪魔したいと考えております(かなり蛇苦手だけど)。

流石に蛇襲撃の後遺症で小屋から出てこない雌鳥ちゃん。

滞在中は愛想の良いシャムちゃんと黒犬が子どもの相手をしてくれます。足立夫妻、愛に溢れているので家族である同居の犬猫たちも心優しい。

丁度、地場産唐辛子の初物時期。あんまし戦力になりませんでしたが、ちょっと収穫体験など。

かなり辛いらしいんですわ。試しに齧ってみる気にもなりません・・曲がっていると商品価値大幅減とか。

地元での「良い野菜」=「高い値で売れる野菜」の基準を聞くと、何だか変だと思うこと多し。
せっかく無農薬で作ってるのにあんまし評価されん。最終食べる時は細かくなるのに、まっすぐで傷皆無であるのが大事(多分パッキンがしやすいから)。味と安全性じゃなくて、見た目が大事なのか・・。唐辛子は下から生っていくのですが、辛さが少なめになりがちなので株の下半分は収穫しない農家もあるらしい(商品価値が低く手間が合わないので捨てる)。「0円キッチン」じゃないが、まさに産地でのフードロス!の現場に遭遇ナリ。

畑マルチしないと周辺が五月蝿いからやってみたが、無いほうが収量ええな(苦笑)と会話しつつの収穫でしたが、資材とか化成肥料とか農薬とか売りつけて成り立つ農協って一体・・??と思わざるを得ない。就農人口激減の今、ホンマ何処に向かって居るのであろう。前、和歌山だったっけついに農を捨てて保険業務だけに農協がなるらしいという噂も聞いた事があるぞ・・・。

野菜って、採れ始めるとそればっかり凄い量になるのよね。成らないと困るが、採れたら採れたですぐ流通させんとあかん。生産と消費のバランスが凄い難しい。田舎に住んで、農業で生活回すってもの凄い努力と根性が要る。しかも新規、田舎ならではの通念のなかで人間関係を築いていくのがなにより大変。まだまだ「オーガニック」や「無農薬」って、理想主義的に見られ勝ちな世界だろうしね。

「農」は現金化するまでに時間がかかるものなので、やっぱし生活支える為にバイトは必要。
元小学校が村おこし的に宿泊施設になってるらしく、掃除当番っていうことで、なんとなく同行。

中綺麗。料理室がオール電化なのが残念。各部屋TVは要らんと私は思う。

試しにつけたケーブルTVの内容が余りにシュール。阿波踊りでメタボ対策エアロビクスの提案・・(某大学教授監修)。この時間帯(平日午前)TV見てるのって、如何考えても家居るお年寄りだけやろ。普通に阿波踊りで良くないか??

日本国中高齢化で各地方移住促進を頑張ってるが、都会と同じ便利さアピールしても魅力出せんやろ。なんか、頑張ってる方向が微妙に違う~~!価値観を次世代・脱炭素社会に移行させないと、結局観光でも移住でも都会から人は来ない。そこに気がついたところがいち早く客を集めそうな予感。

友人は美容師さんでもあります。ヘアカット出張で地道に地元の皆さんに溶け込む努力をしている模様。
娘のヘアカットをお願いしたら、可愛く仕上げてくれました。移住で手に職あるって大事。

家もでっかいし補修も必要で大変そうですが、魅力的なお二人。先ずは友人向け民泊やればええんちゃうの。と勝手な事をブツブツ進言する私。こういうところに来ると、「生活する」っていうことに直に向き合うよね。子供連れて行って一緒に家補修とか面白そうです。

そろそろ徳島移住して二年とか。足立家滞在に興味ある方は、お問合せください(笑)。