TVなど一般メディアは一切見ないので知らないのであるが、駒崎氏はそれなりに話題の人らしい。

若くして病時保育のNPOを立ち上げ、社会的需要がある分野でもあることから非常に注目を集めたらしい。
試しに名前をネットで調べてみたら、つい最近TWのやりとりが炎上したらしいことが分かった(時間が勿体なので内容までチェックはしてないのであるが)。

よく読まれている本らしい、ということでこの本を手にとった。

働き方革命―あなたが今日から日本を変える方法 (ちくま新書)

日本従来のワーカホリック的な働き方から、無駄を削ぎ落としたワークシェアリング的なあり方へ自身が運営しているNPOを転換していった経過を記述してあって、非常に分かりやすい。実例なので、そのまま真似したらいいことが沢山書いてある。若い人に一読をオススメしたい本である。

日々の業務内容を内容別に時間を測り、「見える化」する。これはどの業種の人も(主婦でも)一遍やってみると時間当たりの作業効率が上がる。
実は、職人視点で見ると日々「この請け仕事は自給いくらか」を測りながらやるので、すご~くベーシックなことなのであるが、サラリーマン家庭に育ってしまうとそういう考え方に触れる機会もないだろうなと思う。

優れた起業家に多いが、やはり朝活はいいですね。タイムリミットがある状態での作業は非常にはかどります。(このブログもそうだ)

本最後の方に政府の諮問会議の休憩時間にある大学教授から、「日本は『課題先進国』だということが分かったかね?」と問いかけられる下りがなんともいえない。そう、日本はどの国よりも早く少子化・高齢化という課題を解決しないといけないのだ・・

しかし、駒崎さん、多分現代社会の汚染・構造の問題には気がついていないんだろうな。働き方だけではなく、価値観や物流そのものも大転換しないともう先がない・・もう東京中心の働き方そのものものが破綻しつつあるっていう事に気がついたら、どういう行動を彼は取るのだろうか。とふと思ったのであった。