ここのところ、ぼんやりこれから考える春夏物の新企画のことを考えている。つくづく、中年ファッションって難しい。

私自身、流行りの服は着た試しが無いので、ず~っと同じスタイル。幸か不幸か体形もあんまし変わってないので、着れちゃうのであるが流石に10年選手の服たちもそろそろくたびれてきた。

思えば、今までの服を作る動機ってデザインというよりかは「何々仕立て」をしてみたい。・・という実にマニアックな欲求からであった。作る人って結構そういう変なところがあるかも。

愛用の春夏濃紺ジャケットは、メンズスーツ生地をカジュアルなシャツスリーブで上っ張りに・しかも前あわせは意味も無く比翼仕立てにして裏はテーラーさんでしか使わない超豪華裏地をつける。が私の中の隠れテーマであった。形は基本作業上着と同じなので着易く、しかも素材と仕立てがフォーマルテイストなので準フォーマルに使えて便利。結構モードな感じに見えるのだ、これが。

しかし一着っきりというのも淋しいので、ええかげん新しいものも考えようと思っているところ。

京都に来て土に触れ合える機会がぐっと増えたので、農作業着をランクアップさせた街着というのを考えたい。

実際自分の日々の生活考えても、未だ子どもも小さいのでサッと着て動けない形の服は暫く着る事はないだろう・・齢とって子供産んだので完全に手が離れるくらいになったら、今度は手入れに手がかかる服は面倒くさくて着なくなるだろう・・というのも何とな~く予想できる。シルクっぽいフォーマル素材とは縁遠くなる一方だな。

でも私が考えるとナチュラリー路線には、ならなさそうだ。たぶん。何か、決定的に自分が似合わないしね(涙)。

色がないと駄目なのよ。振り返ってみたら、常に反対色組み合わせを好む・・芸大受験準備時代の色彩でも、同系色課題なのに1~2箇所反対色入れてたな。最近は面倒くさくなってカラーコーデあんましやってませんが、基本色彩扱いは得意。

相変わらず家中テイストを統一せず材料の質を確かめる為にテスト的に買ったものが溢れてますが、これも何とかせねばな。一通り理解して、今ゼロ地点に至ったという境地。