昨日は京都のオーガニック界住民(?)ならご存じロクローさんのお誘いで、五条堺町のコアワーキングスペース・TRAFFFICのイベントに初参加。基本子連れになるので、夜は出来るだけ外出は避けてるんですが。。めっちゃ美味そうな食事付き、まぁ食い気をそそられた(笑)んですね。
めっちゃ面白かったです。イベントのタイトルが「感覚の解像度を取り戻すー漆と竈ーそれぞれの活動」で、あれっと思ったのよね。
内容は筑波大の芸術系の先生二人と、漆屋さん(漆器ではなく塗料の方)がそれぞれやっておられる活動報告。それを受けて、ディスカッションするというもの。
宮原克人先生は漆の作家さんでもあり、木曽漆器青年部の皆さんと一緒に文化としての漆を振興するプロジェクト展開を行っておられるそう。
その一つ「かしだしっき」はその名の通り、漆器をイベント時に貸し出しするというもの。今回のイベントのケータリング料理(京北野菜を使った、雷来軒さんの料理)もその器の上にのってて素敵でした。取り皿も使い捨てじゃなくて、洗って返却なのも嬉しい。
しかも!今回は木曽地方独特の形の箸のプレゼント付き(これで料理を食べる事に)。やった〜 めっちゃ嬉しかったです。軽くて使いやすい。
原忠信先生はゼミでやっているブランド構築プロジェクトの話。「かまどプロジェクト」という自分で作った竈(かまど)を自転車で運び、現地で調理するという発想が面白い。他は雪山で使う漆器を自作するとか、コミユニティデザインにつながっていく予感がする話。
3人目の堤卓也さんは、堤淺吉漆店の跡取りであり、一般社団法人パースペクティブの代表でもある。塗料としての漆製造を行う傍ら、現代の漆のニーズを探る試み「うるしのいっぽ」を始めた事の顛末の話。思った以上に今漆をめぐる環境は、危機的状況。
木製サーフボードや自転車のフレーム部分やスケボーに漆を塗った実物を拝見しましたが、これが実に格好良いんですわ!漆って傷がつきやすくて扱いが面倒、という一般のイメージから「いっぽ」前に出てました(写真が下手で申し訳ない)。
漆って英語で言うとjapanでもある。塗料としての可能性を大きく感じさせられるものたち。やっぱり長く続いてきた伝統的なものは貴重と言うだけじゃ無い価値がある。
京都なのに参加者の半分弱かな?が木曽など他県から来場という、かなり面白い状況での開催。私が3人グループディスカッションでお話しさせてもらったお二人も、木曽青年部(と言っても、しっかりミドルエイジです)の方々で。今の日本の物づくりの環境をどう循環するようにするのか?と言う話になり。物が有り余る状況の中、どの業界も抱える問題は同じだな〜〜 と。
なんか勝手に思ったんだけど、この「かしだしっき」ってかなり可能性あるんじゃ無いかって思うんですよね。テーブルに料理を並べる方の漆器はアート的なものを目指せるし、取皿の方は業務用食器のように堅牢でシンプルなものを用意して使ってもらう事で、生活用具としての漆の器をアピール出来る。商品のサンプルとして見せれるし、ええんでは無いかと。
イベント屋さんやケータリングの料理人さんたちに営業して貸し出し単価が合えば、結構可能性が膨らむなと。前々から人が寄った時にペットボトルのお茶配って、ビニールやプラスチックのパックに入った食べ物を食べる消費スタイルに疑問感じてたんだよね。
自分が小学生の時は、お茶は巨大なヤカンで沸かしたのを注ぎ合って飲んだもんだし、簡単な料理は共同でやったものです。今の生活スタイルは、常にとにかく膨大なゴミが出る。
長くなるのでサクッと記述しますが、今マイクロプラスチックが気になってまして。もうすでに水道水に含まれてしまっているので、誰もが毎日ストロー1本分のプラスチックを食べている計算になるそうな。
ペットボトルのリユースも危険。使えば使うほど溶け出す可能性が高まる。あまりに細かくて、フィルターとかで除去できない。それを最近知って、ゾッとしてるところ。現代人は薬漬けならぬ、プラスチック漬けですな。とにかくプラスチックの絶対量が多過ぎる。
諸外国、急ピッチで脱プラスチックへの移行の動きを見せてますが、こういう背景があるのです。一人一人が生活スタイルを今すぐにでも変えないと、命が繋げない状況が目の前に迫っているのに、相変わらず数十年前の概念で日々を送ってる。
もう続けられないのがはっきりしてるんだから、今循環できる有り様を始める時だなと。
まず家の中で使ってるものを又再点検すると共に、世の中が循環する仕組みをやろうとしている人と繋がって、どんどん面白いことを仕掛けていこうと思ってます。
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