昨日のブログで前フリをしていた、来月19日に貴了館で行う手染めワークショップ準備の話。
以前の投稿でテスト染め失敗した話は書きましたが、何事も一度以上はやってみるというのが大事・・そして、これが意外と時間がかかる!

全部データ取りながらやってます、勿論。本番で出来ないと困るし。
何故染めるのが手ぬぐいなのかというと・・やっぱり、夏は手ぬぐい使うじゃないですか。
よくワークショップというと、やってみて楽しかったけどコレ・・・その後どうするの?っていうのが多いような。

提供する側からすれば、絹素材に染める企画にしたらこんなに準備に時間使うことないのです。それこそ染色材料店・田中直さんとかに行って染め下地買ってきてやれば、さほど準備しなくてもすぐ出来る。
しかしムラ染めになった絹ハンカチとか、少なくとも自分は使わんな。
せっかくなら、使えるものを作る企画にしたい。・・ということで、京都の夏に必須の手ぬぐいを染めることにしようと思ったわけ。

木綿とか麻とかに染めようとすると、技術的なハードルは高い。
それは知ってます。何故なら私の母が昔、木綿の着尺(着物の布)を織ってたのをずっと見て育ったから。

なんと彼女は綿を糸紡いで草木で染めて、織ってたんですよ・・当時(30年ほど前か)でさえ、日本全国で十数名しか居なかったらしい。しかも趣味でなく、問屋に納める売り物として作ってました。膨大な作業量の上で成り立つ仕事、要求される技術力の割には時給換算すると泣きそうな世界。ま、主婦だから出来たとも言えるんですけどね。

勿論、今回ちょろっと実家に電話して聞いてみましたが、田中直に行けば便利な下地処理薬剤とかあるんじゃないの~?というつれない返事(笑)。そりゃそうだが今回大量に作るわけじゃないし、残った薬剤どうするよ。
草木染ってエコなイメージがあるけど、染め液を定着させるには媒染という作業をしないといけません。媒染剤は要するに金属類。染めは化学反応ともいえる・・ものによっては廃液処理もちゃんとしなければいけないんだよね。

最初たまねぎ染めにしようかと考えてましたが、母の話によると堅牢度が低い(すぐ色が飛んじゃう)らしい。
今回茶葉を使用することになりそうです。丁度、ジョイント企画のおやこで寺子屋さんに在庫になっちゃってる茶葉があるのでそれを有効利用で染め予定。

木綿手ぬぐいを草木で手染めするには、精錬・豆汁処理が必要です。
この前精錬をしたので今回豆汁処理ですが、ココは簡単に豆乳を買ってきました。水で倍に増やし、布を浸して汁を切り広げて干す!
やってみると・・結構豆乳使うな。100mlで手ぬぐい2本で残り液はあまりなし。処理は晴れた日に一気に乾かさないとカビが生えそう。今の時期は、すぐぱりっと乾くのでいいですね。

ということで、ここの段階まで行った手ぬぐい下地をワークショップ参加される方には用意します。この布を簡単に糸でちくちく・縛って絞るか、輪ゴムや大豆を使って絞るかで模様をつけて、煮染めすることになります。

染め布準備が二日がかりになるので、今回WSは申込制にさせていただきますね。
子連れ可能ですが、大人2500円。流し素麺つき。
子どもは未就学児は1000円、小学生以上は1500円ですが、ワークショップのプランは別メニュー。子どもも手ぬぐい染めするのなら、2500円になります。

ワークショップの申込は、FBの京都 坊主カフェ・おやこで寺子屋さんまで。
子どものワークショップメニュープランに関しては、又後日説明しますね。

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