昨日は展示会中の長艸刺繡で、特別に着物の着付けについての無料相談会があるとお聞きして出かけてきました。

まずは、ずらりと並ぶ京繍の作品群で目の保養。
昔着付け習ってたというママ友さんが着物の着方のおさらいをするというので、私即席カメラマンに。まぁ、私も着付け練習させてもらえば良かったんでしょうが、基本のグッズが揃っておらず「着付け以前」な状態なので(汗)。

今回は、なんと長艸純恵先生直々の指導。えらい贅沢な会である。ご縁、ありがたや~~

さて最初に純恵先生から、一言。

装うということは、他の人の為にすることです。

・・・たしかに特にあらたまった席などに行く時に身を整えるのは、その会を主催する人への気遣いでもありますな。今フォーマルをどう考えたら良いのか難しい時代であるが、ヨレヨレの格好で式典に行くのもどうかなといったところ。。

私、作家として独立してすぐの時期、百貨店催事で出店してたんですよ。その時に行き交うお客様をず~っと見ていてつくづくと思った。どうも60歳過ぎぐらいで、お洒落な人とそうでない人がパカッと分かれるようだ。それくらいの年齢になると、生まれ持っての顔の造作とかスタイルとかあんまし関係なく、痩せていようが太っていようが、素敵な人は素敵で野暮ったい人は野暮ったい。

その分かれ目って、どこなんやろ・・・

もしかしなくても。これって私のような、とにかく処理案件を沢山抱え込む中年の時期にどう過ごすかにかかっているのではないか。もう格好なんてどうでもいいやとなったまま、体力も落ちて何でも面倒くさくなる老年の時期に突入。。危険や~~

面白いのは、何か人生において一本極めるところを貫いている人の姿格好は美しい。特に職人さんとか多分作業着しか毎日着てないと思うけど、それはそれで格好良かったりする。

「衣食住」、何故「衣」からなのか。
結局のところ「衣」を如何とらえるかで、周りからは全部その人の歴史が透けて見えちゃうからかもしれない。

人は見た目、ってよく言いますが、やっぱりそうなのかな~~って思う今日この頃。

(アイキャッチ写真は着付け途中のママ友さん映像から)